3)RSS応用:ポッドキャスト最新動向

今回はWeb2.0へ展開するRSS技術応用例としてのポッドキャスティング・サービスの最新動向についてです。
インターネットリサーチ・コンサルティング・企画、ウェブ翻訳から、Web制作、システム開発までオープンソース・ネットワークビジネスを提供

前回までは、RSS技術によりインターネット上に配信された音声/映像番組を購読し視聴するという、ポッドキャスティングの一般的な利用方法について解説してきましたが、今回は単に視聴するだけではなく、双方向コミュニケーションに発展するポッドキャスティングの最新の動向について紹介します。

プレイリスト

アップル社のiTunes等のポッドキャスティング対応ソフトウェアでは、お気に入りの楽曲や番組を任意にカテゴライズし、整理することができます。この様に作成した楽曲リスト/番組リストを「プレイリスト」と呼びます。

iTunesの場合、任意のカテゴリー名でフォルダを作成し、そこにダウンロードした楽曲/番組をドラック&ドロップにて登録することで、プレイリストを簡単に作成できます。
例えば、「ドライブの時に聞く曲」「デイトレーダーに役立つ情報」などのフォルダを作成し、楽曲/番組を登録します。一つの楽曲/番組を、複数のカテゴリーに登録することも可能です。

また、iTunesでは、ソフトウェアが自動的にプレイリストを作成してくれる機能があります。例えば「よく聞く曲」「自分で高い評価をつけた番組」といったリストを自動的に作成することが可能です。また、リストには楽曲/番組毎に評価やコメントを付与することもできます。

プレイリストによる情報共有と双方向コミュニケーション

プレイリストは、ネット上に公開し、公開プレイリストとすることができます。

公開プレイリストの使われ方としては、まず、楽曲/番組の検索手段として使われます。他人のプレイリストを「お勧め」として参考にして、視聴する楽曲/番組を選択するという使い方もできます。一方、公開されているプレイリストを集積し、楽曲・番組のランキングを作成して公開するサービスも存在します。著名人や有識者によるプレイリストを推薦するサイトも誕生しています。

更に、プレイリストを共有し、同じ番組を視聴している人や趣向が似ている人とネット上でコンタクトしたり、相互にコミュニケーションするサービスも誕生しています。語学学習番組のプレイリストを共有するサービスもあります。

参考:
iTunes「プレイリストの作成」

公開プレイリストサイト「PLAYLIST MAGAZINE」

プレイリスト共有によるコミュニティサイト「Playlog」

Venture Now 「キャスタリア、学習に特化したSNS開設。ポットキャストで学習した情報共有」

プレイリストによる情報共有と双方向コミュニケーション

Webサイト上で、プレイリストを作成できるサービスも始まっています。
会員登録したサイト上に、お気に入りのWebサイトや楽曲、ポッドキャスティング番組を登録してリストを作成し、公開・共有します。プレイリストに評価やコメントを付与したり、リストを任意のカテゴリーで分類することができます。
Webサイト上で提供されるサービス(ASP)である事から、ユーザーはiTunes等の専用ソフトウェアをPCにインストールする必要はありません。プレイリストから、直接PC上で楽曲/番組を視聴できるサービスもあります。

例:
ポッドキャスティング・ポータルサイト「castella」のプレイリスト共有サービス

購読情報の共有機能を持たせたRSSリーダーもあります。これは、ポッドキャスティングに限らず通常のRSS購読情報を共有することにより実現する技術を用いています。

例:
ITpro「米Google,ブラウザ・ベースのRSSリーダー「Google Reader」に共有機能追加」

INTERNET Watch「 BIGLOBE、登録フィードを共有できるRSSリーダー「ウェブリリーダー」」

プレイリストやRSSに限らず、Web上のお気に入りのホームページやコンテンツのリストを登録、共有するWebサービス(ASP)も存在し、これを「ソーシャルブックマーク」※)と呼んでいます。

参考:
※)「ソーシャルブックマーク」(IT用語辞典e-Words)

マーケティングへの活用

プレイリストのビジネス応用として、マーケティングへの活用の動きがあり、その一部の動向を以下に紹介します。

・プレイリストによるコンテンツ販売サービス
公開プレイリストを利用するユーザーは、他人のプレイリストを参考にして、聴きたい楽曲や音声/映像コンテンツを探す傾向があります。有料のコンテンツの場合、プレイリストから直接、楽曲や音声/映像コンテンツを購入できる広告サービスが始まっています。

参考:
CNETJapan「iTunes Music Storeのアフィリエイトがついに開始--4%の成果報酬」

・コンテンツ・マッチ広告サービス
RSSリーダーやポッドキャスティングに登録された記事やコンテンツから、ユーザーの趣向を分析し、趣向にマッチした広告を表示させるサービスが始まっています。

参考:
CNETJapan「ドリコムが具現したWeb 2.0の第一弾ドリコムRSS--ユーザーに合わせた広告配信も」

・音声、動画広告サービス
ポッドキャスティングの場合、音声/動画を配信できることから、これに対応した広告システムも開発されています。

参考:
PodcastNow「ポッドキャストに自動で広告を挿入するCastfire社のサービス」

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