2) 現状分析
SEOを実践する上で、継続的な各種情報の把握・分析が不可欠です。
分析開始時点での検索結果順位やSEOの実施内容を把握した上で、サイト訪問者のアクセス状況分析作業を通じて、現状SEOに対する次のアクションとして検討すべき、また、改善すべき課題を明確にします。
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検索エンジン評価状況の把握
計測対象とする検索エンジン、および、そのキーワードを決め、現在の検索エンジンの評価状況を確認します。
- SEOの対象となる主要ページが検索エンジンに登録されているか
- どのキーワードで検索の結果、何位に表示されるか
SEO実施状況の把握
SEOの対象となるページの構成について、以下の点を確認します。
- キーワードが効果的に配置されているか
検索エンジンの判定はテキスト要素を評価する指標(表1)を元に行われます。HTMLがどのように構成され、キーワードがどこに配置されているかを確認します。
- たとえば
- -<body>タグ内で最初に画像やテーブルの記述があると、キーワード出現位置が後方になり評価が低くなります。
- -<meta>タグはソースの上部に位置するため、<meta>タグの記述が長いとキーワード出現位置が後方になり評価が低くなります。
表1.テキスト要素を評価する指標 キーワード密度 キーワード密度(%)=(キーワード出現回数÷ページ内のテキスト総語数)×100
最適なキーワード密度は、対象とする検索エンジンによっても異なるが、おおむね5%程度といわれる。 対象とする検索エンジンでの最適なキーワード密度を推測するには、検索で上位表示されているページのキーワード密度をチェックするのもひとつの方法。キーワード出現頻度 ページ内でキーワードが使われた回数を示す。通常はある数値が最適値として設定してあり、使用回数が多ければよいというものではない。
テキスト総量との兼ね合いやスパム的手法への対応から、現在はキーワード密度のほうが重要度の高い指標となっている。キーワード出現位置 キーワードがページの最初のほうに記述されているほど、ページとの関連性が高いと判断される。 キーワード近接度 ユーザーが検索時に複数のキーワードを入力した場合、そのキーワードがページ内で近くに配置されているほど関連性が高いと判断される。 - 各ページがサイトテーマと関連性が高いキーワードで構成されているか
検索エンジンは、サイト全体のテーマを判断し、そのテーマと関連性の高いキーワードで各ページが構成されているか否かを評価の基準としています。
たとえば、複数のトピックを扱ったサイトの場合、検索エンジンがトピックのうちのひとつをサイトテーマと判断すると、他のトピックを扱ったページの評価は低くなります。それぞれのページがサイトテーマから適切に枝分かれする形で構成されているほど、高い評価が得られます。 - 評価の支障となる技法・記述がないか
ページを構成する要素や技法には、SEOという観点で見た場合に、好ましくないものがあります。検索エンジンから評価が得られない理由を理解し、使用した場合の効果と損失について十分検討することが必要です。◆評価の支障となる技法とその理由
- Flash
- ・検索エンジンの評価の対象となるテキストデータが少なくなる。
- ・Flash用プログラム文によりテキストデータが押し下げられ、キーワード出現位置が後方になる可能性がある。
- スプラッシュページ
- ・検索エンジンの評価の対象となるテキストデータがほとんど無い場合が多い。
- ・実質的なリンクがない。
- ・外部からのリンクもほとんどの場合ない。
- 画像
- ・画像に含まれるテキストは認識されないため、検索エンジンの評価の対象となるテキストデータが少なくなる。
- JavaScript
- ・通常JavaScriptは<head>タグ内に書かれるため、テキストデータがかかれる<body>タグの出現位置が押し下げられる。
- フレーム
- ・検索エンジンは1ページ1ファイルと認識しているため、複数のファイルが1ページを構成しているフレームの場合、検索エンジンにページの一部だけが登録されてしまうことが多い。この場合、検索結果からはページ内の1フレーム(メニューだけ、コンテンツだけなど)しか表示されず、ユーザーに対しても不親切なページを表示する結果になる。
- テーブル
- ・ページのレイアウトを決めるためにテーブルを使う場合、テーブルの記述が冒頭にきてしまい、テキストデータの位置が押し下げられてしまう。
- 動的ページ
- ・ユーザーからのアクセスによりページが生成されるため、HTMLファイルとしてサーバに保存されず、インデックスされない場合がある。 (主要検索エンジンは動的ページもインデックスしている)
アクセス状況の分析
アクセスログを解析することによって、ユーザーがどこからやってきてサイト内をどのように移動しどのページに関心を持ったのかなど、さまざまなことを把握することができます。
- アクセスログ
- ・サイトを訪れたユーザー数/ユニークユーザー数
- ・時間帯、日付、曜日別のユーザー数
- ・ページ毎のアクセス状況
- ・訪問回数の分布(リピーター)
ページ毎のアクセス状況は各ページのコンテンツ見直しの判断材料になります。ユーザーのサイト内の動線をたどることで、構成、ナビゲーションについての問題点が判ります。
また、現在のユーザーの訪問数を知ることで、具体的な数値での目標設定や、SEO実施後の効果の測定が可能となります。 - レファラログ
- ・ユーザーがどのサイト(検索エンジン、リンクなど)からきたのか
- ・ユーザーが検索に使用したキーワード
- ・平均閲覧時間
また、平均閲覧時間が短い場合は、ナビゲーションが悪くユーザーが目的の情報を見つけられない、あるいはユーザーの目的に合った情報が載っていない(=キーワードや検索結果の紹介文が適切でない)などの理由が考えられ、検討課題が判ります。
競合サイトの分析
対象とする検索エンジンとキーワードで既に上位表示を実現しているサイトを以下のポイントで分析します。
- ・ページの構造、サイトの構造
- ・キーワードの配置
- ・リンクポピュラリティ
- ・サイトテーマとキーワードの関連性
- ・サイト規模、ファイルサイズ
いくつかのサイトを分析し比較することで、その検索エンジンが評価時に重要視している要素や、設定している最適値を推測することができます。
また、追加したほうがよい情報やリンク先など、サイトの内容をより充実させるための参考にすることができます。
それぞれの分析結果を考慮し、以下の項目についてSEOの実施計画をたてます。
- ・目標の設定
- ・キーワードの見直し、選定
- ・サイト、ページの見直し(ナビゲーション、コンテンツの内容、ページの構造など)
- ・リンクポピュラリティ獲得のためのプラン(検索エンジンへの登録など)
現状を見極め、分析することで、より効果的なSEO実施が可能になります。
次回は、キーワードの選定について解説します。
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