3) キーワードの選定

 SEOの効果を得るには、キーワード選定が重要な意味を持ち、公開Webサイトに対して如何に適切なキーワードを選択できるかがポイントとなります。
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適切なキーワードとは

 SEOの目的はコンバージョンレートを高めることです。あるキーワードで検索エンジンによる検索結果上位表示を果たし、訪問ユーザーが増加しても、ユーザーの目的とWebサイトの内容とが合致しなければユーザーはすぐに離脱することになり、目的を達成することはできません。これは、設定されたキーワードが適切ではないことに起因します。

 適切なキーワードとは、ターゲットとするユーザーを誘引し、コンバージョンレートを高めることができるキーワードです。検索エンジンの検索結果上位表示の実現だけでなく、キーワードがユーザーのニーズに合っていること、キーワードと提供する情報・商品とが一致していることが重要です。
 公開するWebサイトでは、提供する情報やターゲットとするユーザーを明確にし、かつ、ユーザー視点を考慮して、適切なキーワード選定を行なわなくてはなりません。

キーワード候補の抽出

 キーワード選定の第一段階として、キーワード候補を抽出します。ここでは、さまざまな視点から、より多くのキーワード候補を抽出することが大切です。

 抽出のポイントについて、以下にいくつかの例を挙げます。

  • 対象Webサイトの構成情報を分析し、キーワードを抽出する
    ・サイトテーマから連想されるキーワード
    ・各ページのコンテンツから連想されるキーワード
    ・提供する商品やサービスを使うユーザーから連想されるキーワード
  • 競合Webサイトの構成情報を分析し、キーワードを抽出する
  • Webサイトのアクセスログを分析し、誘導実績キーワードを抽出する
  • キーワードツリーを作成する
      まず、Webサイトの構成ページ毎に、それぞれそのページ内容を端的に表現する言葉を考えます。その言葉から発想される言葉を抽出し、その抽出された言葉から更に次に発想される言葉を考え・・・と、言葉をツリー構造化します。
  • 同義語、類義語、関連語を抽出する
     キーワード候補の同義語、類義語や関連語も有望な候補となります。
     これは、オンラインシソーラスや類語辞典などを活用することで容易に調べることができます。
  • 方言を考慮する
     地域による言葉使いや言い回しの違いも、キーワード候補抽出の際に考慮すべきポイントになります。特定の地域に関連の深い商品や情報を提供するWebサイトに対して有効です。
  • 業界/専門用語を考慮する
     企業間取引(B-2-B)サイトでは、当該企業ユーザーが業界用語や専門用語を検索語として使う可能性が高いため、キーワードとしても有効です。
  • 時事的、季節的な話題を考慮する
     扱う商品や情報が季節毎にあるいは定期的に変わるWebサイトでは、公開する商品や情報の更新に合わせて、ページの内容を季節の話題や時事的な話題をキーワードとしたものに変更すると、大きな効果を発揮する場合があります。
  • 言葉の組み合わせ(汎用語、特定語)を考慮する
     汎用語をキーワードにした場合、ユーザーから検索される回数は多くなりますが、登録されるWebサイトの件数も多いことから、検索結果の上位表示が難しくなります。このような言葉に対しては、特定語を組み合わせマーケットを絞ることで対処します。
     特定語としては、地名や施設名など地理的条件を示すもの、サービスや商品の特性を表すものなどが挙げられます。
     適切な言葉を組み合わせることにより、より効率的にターゲットユーザーを誘引することができます。複数語検索を活用するユーザーは、目的が明確であり、購買行動につながる確率が高いため、コンバージョンレートを高めることにもつながります。
キーワード選定

 キーワードの選定においては、抽出されたキーワードに優先順位をつけ、数を絞り込んでいきます。各ページに1~2個のキーワードを目安とします。
 優先順位は、キーワード有効度指数*などの客観的な指標、競合Webサイトの特定キーワードでの検索エンジンによる検索結果順位などを分析しながら、総合的に判断します。

◆参考◆
キーワードアドバイスツール
 任意のキーワードと、そのキーワードと他の言葉との組み合わせについて、月間検索数を表示するツールです。  キーワード候補抽出時に対象とするWebサイトに適切なキーワードの組み合わせを探したり、あるいはより効果のあるキーワードを選定したりするために有効なツールです。
キーワード選定時の注意事項
  • 日本語表記上の揺れ
     日本語では、同じ読みに対し複数の表記が存在します。
    ・漢字、ひら仮名、カタカナによる表記の揺れ(犬/いぬ/イヌ)
    ・漢字表記の揺れ(超伝導/超電導)
    ・外来語の表記の揺れ(インタフェース/インターフェース)
    ・異体字による表記の揺れ(国/國)
    ・送り仮名の違いによる表記の揺れ(行い/行ない)

     検索エンジンでは、これらの表記揺れを自動補正する機能を持ちますが、すべてに対応できているわけではありません。
     このような“揺れ”に対しては、ターゲットとするユーザー層にとって一般的なものを使用するなどの方針を決め、Webサイト内で表記を統一するようにします。
  • ストップワード
     助詞や助動詞(「は」「の」「です」「ます」、 「the」「of」「is」「a」など)、記号(@,!,?)など、どのような文章にも多く使用される単語は、検索精度を上げる支障となる言葉です。これらはストップワードといわれ、検索エンジンでは無視される場合があります。
     このため、キーワードにはストップワードを使用しないのが原則です。
  • キャッチワード
     「格安」「有料」「抜群」「高品質」など製品やサービスの優れた点をアピールする言葉や、「フリー」「無料」などのキャッチワードは、単独でのキーワードとしての使用は避けるべきです。
     ただし、他の言葉と組み合わせて使用した場合に非常に効果を発揮することがあります。
  • 商標名
     他社の商標名や商品名を使用する場合には、不正使用を指摘されることのないよう細心の注意を払う必要があります。


 次回は、キーワードを効果的に使ったページ作成について解説します。

* キーワード有効度指数(KEI:Keyword Effectiveness Index)
 検索数が多くても検索結果の総ページ数 ― つまり競合Webサイトが多ければ、検索結果上位表示は難しくなります。一方、競合Webサイトが少なくても、検索数が少なければ、集客は望めません。このような需要(検索数)と供給(検索結果の競合Webサイト数)の関係を計算し、有効性の指標としているのがキーワード有効性指数です。数値が大きいほど有効性が高いキーワードであるといえます。
 (月間検索数)2÷検索結果の総ページ件数
関連キーワード
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