6) システム開発環境の構築

第6回は、システム開発環境を構築するための手順について解説します。
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OpenSSLの導入

 /usr/local/src/にOpenSSLのソースプログラムをダウンロードiし、root権限にて下記操作を行います。

 configureオプションは、インストールディレクトリーを「--prefix=/usr/local」と指定すると共に、OpenSSL が使用する設定ファイルのディレクトリーを「--openssldir=/usr/local/openssl」と指定します。また、Apacheのモジュールmod_ssl をDSO(Dynamic Shared Object 動的共有オブジェクト)として使用するためのオプションとして「–fPIC」を指定しています。

Apache2.0の導入

 本システムに導入するWebサーバーであるApache2.0のソースプログラムを、/usr/local/src/にダウンロードiiし、root権限にて下記操作を行います。

 configureオプションは、OpenSSLと同一です。
 次に、/usr/local/apache2/conf/httpd.confを編集します。デフォルト設定は、ISO-8859-1で規定される文字コードである事から、以下の通りoffに設定します。

 日本語文字判定コードは、第一優先順位として設定する必要があるため、以下の位置にjaを定義します。

 更に、/etc/rc.d/init.d/httpdを以下の通り定義し、起動スクリプトを作成します。
 起動スクリプトに実行権限を与え、シンボリックリンクを設定した後、下記コマンドにてWebサーバーを起動し、client PCよりWebブラウザー上でApacheの起動状況を「http://(同サーバーのIPアドレス)」にアクセスすることで動作を検証します。


 上記動作を確認した上で、ドキュメントルートの設定を行います。新たに/var/www/html/を作成した上で、/usr/local/apahce2/conf/httpdd.confを下記の通り編集し、Apacheを再起動し、設定作業を完了します。

PostgreSQLの導入

 PostgreSQLデータベース・サーバーのソースプログラムを/usr/local/src/にダウンロードiiiし、下記手順でPostgreSQL管理者と同管理ディレクトリーを作成した上で、ダウンロードファイルを解凍します。

 引き続き下記手順に従って、インストール作業を実行します。

 --enable-multibyte=EUC_JP で指定するconfigureオプション にて、マルチバイト文字の標準文字コードを日本語EUCとします。
 また、/home/postgres/.bashrcを編集し、「# User specific aliases and functions」行の次に、以下の記述を追加し、/usr/local/pgsql下ディレクトリーへのパスivにします。

 標準の文字エンコードに日本語EUCを用い、日本語ソート処理時の不具合を回避のために、ロケール不使用設定を行うため、以下を実行します。

 また、/usr/local/pgsql/data/postgresql.confを以下の通り設定します。

 下記手順で起動を確認した後、rootユーザー権限にて自動スクリプト設定を行います。

 共有ライブラリー設定vにて、/etc/ld.so.confに以下を追加、保存した後、設定を有効にします。

 以上の設定作業を完了した後、postgresユーザー権限でApacheの実行ユーザーとしてのnobodyを下記コマンドによりユーザー登録し、全ての設定を完了します。

PHPの導入

 PHPプログラミング言語viのソースプログラムを/usr/local/src/にダウンロードし、下記の手順により、rootユーザー権限でインストール作業を実行します。

 configureオプションについて、--with-apxs2では、Apache2.0のDSOについて、Apache拡張モジュールであるapxsへのパス指定として、「=/usr/local/apache2/bin/apxs」を、また、PGSQLによるPostgreSQLサポートを有効とするためのパス指定として、「--with-pgsql=/usr/local/pgsqlを行います。
 また、マルチバイト文字列のサポートを有効とする「--enable-mbstring」の指定、マルチバイト正規表現のサポートを有効とするための「--enable-mbregex」の指定、PHPスクリプトをShift_JISで記述可能にする「--enable-zend-multibyte」の指定、そして、mysql不使用の「--without-mysql」の指定をそれぞれ行います。
 引き続き、php.iniの設定で以下を実行します。

 全て行頭のコメントを外した後、下記の通り編集します。
 ApacheとPHPとを連携させる事を目的に、/usr/local/apache2/conf/httpd.confを次の通り編集し、作業完了後、Apacheを再起動します。


 以上が正しく設定されている事を確認する手段として、例えば、/var/www/html/index.phpを下記内容で作成します。

 作業完了後、client PCブラウザーからURLに「http://サーバーIP/」を指定しアクセスする事で、図6.1に示すphp設定確認画面が表示されることを確認し、作業を終了します。

php設定確認画面
図6.1. php設定確認画面

phpPgAdminの導入

 PostgreSQLのWeb管理ツールであるphpPgAdminのソースプログラムを/usr/local/src/にダウンロードviiし、Webアクセスが行われるディレクトリーに、下記操作にてファイルを解凍します。

 予め、phpPgAdmin/conf/config.inc.php ファイルのコメントを外した後、以下の通り編集し、日本語対応に変更します。

 一方、日本語文字コードをEUCで取り扱う事ができる様、phpPgAdmin/lang/japanese.phpを以下の通り編集します。

 以上一連の操作を完了した時点で、client PC側でWebブラウザーを起動し、URLに「http://サーバーIP/phpPgAdmin/」を入力し、図6.2に示す画面が起動される事を確認します。

phpPgAdmin起動画面例
図6.2. phpPgAdmin起動画面例

Analogの導入

 Webアクセス解析パッケージの一つとして、Analogを活用する事とし、同ソースプログラムを/usr/local/src/にダウンロードviiiします。
引き続きroot権限にて以下の手順にてインストール作業を行います。

 設定ファイル「/usr/local/etc/analog/analog.cfg」を以下の通り編集ixし、保存します。

 次に解析結果の出力先ディレクトリーの作成、及び、結果表示用画像ファイル保存操作を以下の手順にて作成します。

 Apache設定ファイル/usr/local/apache2/conf/httpd.confをroot権限で下記の通り編集し、Apacheを再起動します。

 以上、一連の設定結果についての動作確認を行うため、下記コマンドを実行します。

 client PCにてWebブラウザーよりURLに「http://サーバーIPアドレス/analog」を入力し、図6.3に示す実行結果が表示される事を確認し、全ての環境設定作業を完了します。

アナログ解析結果例
図6.3. アナログ解析結果例

 次回は、システムの保守・運用について解説します。

  1. OpenSSL Project, “OpenSSL”, (online), available from <http://www.openssl.org/>, accessed 2004-5-26.
  2. Japan apache users group, “Japanized apache server project”, (online), available from <http://www.apache.jp/>, accessed 2004-5-26.
  3. Japan postgreSQL users group, “PostgreSQLダウンロード情報”, (online),available from <http://www.postgresql.jp/PostgreSQL/download.html>, accessed 2004-5-26.
  4. ITmedia Enterprise, “パスを追加したい~.bashrc編~”, (online),available from <http://www.itmedia.co.jp/help/tips/linux/l0284.html>, accessed 2004-5-26.
  5. IDG, “「/etc/ld.so.conf」ファイルの内容”, (online),available from <http://www.idg.co.jp/lw/weekly_2/030916/>, accessed 2004-5-26.
  6. Japan PHP users group, ”PHP Japan”, (online),available from <http://www.php.gr.jp/>, accessed 2004-5-26.
  7. phpPgAdmin, “What is phpPgAdmin? “, (online), available from <http://phppgadmin.sourceforge.net/>, accessed 2004-5-26.
  8. Analog, “Analog: Download “, (online), available from <http://sunsite.sut.ac.jp/pub/archives/WWW/analog/download.html>, accessed 2004-5-26.
  9. Analog, “Analog 5.91beta1: はじめに”, (online),available from <http://www.tokyo-kasei.ac.jp/~matsuki/analog/jp5.911/Readme.html>, accessed 2004-5-26.
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