2) バックアップメディア

 第2回目は、バックアップデータを保存するための「バックアップメディア」についてです。
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バックアップメディア

 サーバーのバックアップメディアとしては、ハードディスク、テープ、光ディスクが挙げられます。

 各メディアにはそれぞれ特徴があり、それぞれのメディアの特徴である、バックアップデータの容量、バックアップ速度、メディアの可搬性、導入コスト等を考慮して、仕様を検討し、導入・運用を行っていく必要があります。

 以下に各メディアの特徴を説明します。

メディアの種類と特徴

・ハードディスク
 最近ではハードディスクのコストが安価になり、ハードディスクでバックアップを行うことが実用的になりました。

 ハードディスクによるバックアップの特徴は、まず大容量であることが挙げられます。
 次に、ランダムアクセスにより同時に複数の読み込みや書き込み処理が可能で、他のメディアよりも高速、かつ、手軽にリストアを実行することができます。

 しかし、システム本体とバックアップメディアとが同一のシステム上に置かれるため、災害、ウイルス侵入、あるいは、操作ミスによるデータを損失する危険性を有し、データを破損するとバックアップデータを失う可能性があります。
 可搬性の点でも他のメディアに劣るため、ハードディスクは一時的なバックアップの用途に適していると言えます。

 また、ハードディスクによるバックアップは、サーバー本体に接続するDAS (Direct Attached Storage)形態以外に、NAS(※1)(Network Attached Storage)やSAN(※2)(Storage Area Network)などのネットワークストレージを活用する方法もあります。

※1) NASは、LAN対応のハードディスクで、ファイルサービス専用サーバーであり、同一LAN上でデータを共有する。

※2) SANは、ストレージ専用のネットワーク構成により、既存のLANに負荷を掛けることなく運用することが可能であるが、機器、及び、環境構築のコストが高い。

・テープ
 従来よりテープは、バックアップ用メディアとして、もっとも広く使用され、データ容量が大きく、メディアの容量当たりの単価が安く、可搬性を特徴とするメディアです。

 レガシー・メディアのように捉えられがちですが、現在でも各種テープデバイスの仕様は高速/大容量化を続けており、ハードディスクよりも転送速度は高く、ディスク上の全てのデータを書き出すような単一のデータに対しての処理は高速で行うことが出来ます。
 一般的にテープが遅いという認識は、ランダムアクセスが出来ないことから、個別ファイルの読み書きに時間が掛かることにあります。

 最近のテープメディアは、磁性体技術の向上等によりエラーレートが低くなっており、長期間のデータ保存はハードディスクより有利であるといえます。

 以上より、テープメディアは、アーカイブ保存や災害時対策のための遠隔地保存の用途に向いているといえます。

 また、テープドライブには、複数のテープを扱えるオートローダがあり、初期導入コストは高くなりますが、運用コストを削減することができます。

*オートローダ(スタッカ、ライブラリ、ジュークボックス等とも呼ばれる)は、一つのケースの中にドライブと複数のメディアが搭載されている装置です。

・光ディスク
 最新の”Blu-ray Disc”ですら最大27GB程度の容量であり、現在、組織内のデータ量とハードディスク容量の増加に対して、光ディスク大容量化への進歩が追いつかず、データのバックアップ媒体としては容量不足です。
 メディア自体のGB単価も高く、書き込みや読み込みに時間が掛かるという欠点もあります。

 しかし、テープメディアに比べて容量で劣るものの可搬性は高く、取り扱いも簡単で、CD-R等はWORM(※3)(Write Once Read Many)メディアでもあるため、テープメディアほどの容量を必要としない長期保存アーカイブ等に使用するのに適し、ランダムアクセスが可能なため、バックアップデータの中から一部のファイルを取り出すような作業も容易です。

※3) WORM(Write Once Read Many)とは、メディアに対して、1回だけしか書き込むことができないこと。

次回予告

 次回は、各メディアを組み合わせて運用するための「バックアップ環境」についてです。

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