3) バックアップ環境
第3回目は、各メディアを組み合わせて運用する「バックアップ環境」についてです。
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バックアップ環境
各バックアップメディアには、それぞれの特徴があるということを前回解説しました。
今回は、それぞれの特徴に合わせて、バックアップメディアを配置し、バックアップ環境を整える主要なバックアップ方式について解説します。
バックアップ方式
・D2T(Disk to Tape)
D2T(Disk-to-Tape)とは、ハードディスクからテープへバックアップする、従来から最も広く採用されているバックアップ方式です。
D2Tは、バックアップデータ容量の増大に対して、メディアの追加を行うことで、低コストで容易に対応することが可能です。
多数の運用実績があり、バックアップソフトウェアも多数存在し、オフサイトの保管にも対応します。
しかし、テープドライブへの直接バックアップは、バックアップ作業や復旧に時間が掛かるという問題が指摘されており、頻繁にバックアップやリストアを繰り返す必要があるシステムには向いているとは言えません。
最近では、D2Tは過去のものと思われがちですが、バックアップ・リストアの時間が許容の範囲であるならば、D2Tも検討すべきバックアップ方式といえます。
・D2D(Disk to Disk)
ハードディスクからディスクメディアへバックアップすることを、D2D(Disk-to-Disk)と呼びます。一般的にバックアップ先のディスクメディアはハードディスクが主となります。
テープよりも、データアクセスが高速なハードディスクをバックアップメディアに使用することで、バックアップ・リストアを高速で行うことが可能になります。
また、テープにはないRAID機能により冗長性を確保することも可能です。
ただし、ハードディスクは、回転機構を搭載することからテープメディアに比較して信頼性が低く、コンピュータウイルスや、災害などでデータを失ってしまう恐れもあるため、長期のデータ保管に関し、最適とは言えません。一方、データを記録したメディアを単体で保管することは現実的ではありません。
以上からD2Dは、頻繁に更新されるシステムの一時的なバックアップ方式として、優れている手段といえます。
・D2D2T(Disk to Disk to Tape)
D2D2Tは、D2DとD2Tを組み合わせたもので、ハードディスクにバックアップを行った後に、システム運用に負荷が少ない時間帯などに、テープへバックアップを行う手法です。
データ復旧時には、処理が高速なディスクからリストアできるため、業務への影響を最小化でき、重要度の高いデータは2次メディアとしてテープに記録し、オフサイトで長期保存することにより、テープとディスクで互いの長所を生かし、高速で信頼性の高いバックアップを実現することが可能です。
次回予告
次回は、バックアップを実行する際の「バックアップスケジュール」についてです。


