4) バックアップスケジュール

 第4回目は、バックアップを実行する際の「バックアップスケジュール」についてです。
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バックアップの種類

 バックアップには、全てのファイルをバックアップするフルバックアップ、差分のファイルをバックアップするインクリメンタルバックアップ、差分の累積をバックアップするディファレンシャルバックアップの3種類があります。

 バックアップスケジュールは、複数のバックアップを組み合わせて、作成します。

バックアップの組合せ

 一般的にバックアップは、フルバックアップとインクリメンタルバックアップもしくは、ディファレンシャルバックアップを組み合わせてスケジューリングを行います。

・フルバックアップ + インクリメンタルバックアップ
 差分のみを取得するインクリメンタルバックアップを用いると、保存するファイル容量が少なくなりバックアップメディアのコストを低減出来ますが、フルバックアップとそれ以降の全てのインクリメンタルバックアップが無ければデータを完全にリストアすることが出来ません。

・フルバックアップ + ディファレンシャルバックアップ
 ディファレンシャルバックアップを組み合わせると、フルバックアップと最新のディファレンシャルバックアップのみがあればリストアすることが出来ます。
 データの障害耐性が高く、リストアの作業量を下げることができる代わりに、バックアップメディアのコストがインクリメンタルバックアップよりも高くなります。

・フルバックアップのみ
 最後に、フルバックアップのみで運用することも考えられますが、毎日、重複するデータをバックアップすることになり効率的ではありません。
 また、大量のバックアップメディアが必要になり、バックアップ時間も非常に長くなってしまいます。
 ただし、リストアは目的のバックアップデータのみ行えば良く、バックアップの設定も単純化できるため、人手の作業量を低減することが出来ます。

バックアップスケジュール

 社内サーバ等のバックアップを行うには、利用時間が少ない休日等にフルバックアップを行い、バックアップの時間があまり取ることができない業務日には、インクリメンタルバックアップ、ディファレンシャルバックアップのいずれかを実行することが一般的に用いられます。

世代管理

 世代管理とは、1つのバックアップ領域に対して、フルバックアップとそれ以降の増分または差分のサイクルのバックアップデータ管理を行うことを意味し、この世代管理により、リカバリーポイントを複数用意することが可能になります。

 世代管理を行うことで、フルバックアップデータが破損しても、全てのデータを失うことなく、前のサイクルのデータをリストアすることが可能になります。

 また、世代管理により長期間のバックアップデータの保持も可能になります。
 ただし、バックアップ容量は世代管理の増加量に比例しますので、適切な要件設定を行う必要があります。長期間の保存が必要な場合には、テープや光学メディア等にアーカイブ保存することも検討した方が良いでしょう。

次回予告
 次回は、Linuxでバックアップを行うための「Linuxツールによるバックアップ」についてです。
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