1) IPアドレス・サブネットマスク設定

第1回は、まず最初に行うべきネットワーク設定のうち、IPアドレスとサブネットマスクの設定方法について解説します。
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IPアドレスについて

 PC同士が通信を行うためには、通信元および通信先のPCを特定するための「ネットワーク上での住所」に相当する情報が必要になります。ネットワーク上での住所に当たるものがIPアドレスあり、通信を行う際、IPアドレスの設定は必要不可欠です。

サブネットマスクについて

 自分の所属するネットワークを示すため、IPアドレスと同時にサブネットマスクを設定する必要があります。サブネットマスクの設定により通信先が自分の所属するネットワーク内にあるかを識別し、通信先と直接通信するか、ゲートウェイ(複数のネットワークを結ぶ中継点)を経由して通信するかを判定します。

設定ファイルについて

 LinuxにおけるIPアドレス・サブネットマスクに関連する設定ファイル、設定反映方法、設定確認方法について以下に解説します。

1. NIC設定ファイル

 ネットワーク・インターフェース・カード(以下、NICと表記)の設定を行うことで、そのNICに対してIPアドレス、サブネットマスクが設定できます。

 NIC設定ファイルは通常/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0です。NICを複数装着している場合、ifcfg-eth1, ifcfg-eth2等の名称でNIC設定ファイルが複数作成されます。主な設定項目は以下の通りです。

設定項目設定内容
BOOTPROTO NIC起動時のプロトコルを指定します。DHCPサーバー等よりネットワーク設定情報を取得する場合に「bootp」または「dhcp」を指定します。プロトコルを指定せず、固定IPアドレスを設定する場合は「none」を指定します。
BROADCAST ブロードキャストアドレスを指定します。ブロードキャストアドレスは、自分が所属するネットワークの中で一番大きいIPアドレスを指します。
DEVICE デバイス名を指定します。通常はファイル名「ifcfg-」の後ろの部分と同一に設定します。
IPADDR IPアドレスを指定します。
NETMASK サブネットマスク値を指定します。
NETWORK ネットワークアドレスを指定します。ネットワークアドレスは、自分が所属するネットワークの中で一番小さいIPアドレスを指します。
ONBOOT ネットワーク機能の起動時、NIC機能を有効にするかどうかを指定します。「yes」か「no」を設定します。
USERCTL rootでないユーザーがこのデバイスを制御できるかどうかを指定します。通常は「no」を設定し、rootのみ制御可能とします。省略した場合「no」が設定されます。


/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0設定例(DHCP設定)

DEVICE=eth0 ONBOOT=yes BOOTPROTO=dhcp


※DHCP設定の場合DHCPサーバーより情報取得するため、IPアドレス等の情報は不要です。

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0設定例(固定IPアドレス設定)

DEVICE=eth0 ONBOOT=yes USERCTL=no BOOTPROTO=none IPADDR=192.168.0.100 NETMASK=255.255.255.0 NETWORK=192.168.0.0 BROADCAST=192.168.0.255


※IPアドレスが192.168.0.100、サブネットマスクが255.255.255.0として設定した場合

2. NIC機能・ネットワーク機能の再起動方法

 前述で設定したファイルは変更しただけでは設定が反映されません。設定を反映させるために、ifdownコマンドとifupコマンドを実行してNIC機能を再起動(停止&起動)します。下記は「DEVICE=eth0」と設定したNIC機能の再起動の例です。

# ifdown eth0
# ifup eth0

 また「ONBOOT」の設定については、下記の通りserviceコマンドを利用してネットワーク機能を再起動し、対象のNICが起動するかどうかを確認する必要があります。

# service network restart

3. 設定反映の確認方法

 NIC設定が反映されているか確認するにはifconfigコマンドを利用します。下記はifconfigコマンドの実行例です。

  • 機能が有効になっているNIC情報を表示する。
    # ifconfig
  • 機能が無効になっているNICを含む、全てのNIC情報を表示する。
    # ifconfig -a
  • eth0のNIC情報のみ表示する。
    # ifconfig eth0


第2回は「デフォルトゲートウェイ設定」について解説します。

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